「え?温かいの?」ミャオが教えるヤムウンセンの秘密と本場レシピ
皆さん、サワッディー カー!『ミャオのおいしいタイ語キッチン』へ ようこそ!タイ人のミャオです!
世界中で愛されるタイ料理を、皆さんと一緒に作っていきたい、タイ人のミャオです。私はタイから日本に来て20年以上になります。タイ語を教えることを通して、日本でたくさんの素晴らしい出会いがありました。だからこそ今度は、私の愛するタイの文化や食の魅力を、この『ミャオのおいしいタイ語キッチン』を通して皆さんと分かち合いたいと心から願っています。
この番組は、日本とタイ、二つの国を結ぶ『食』の架け橋です。本場のタイ料理のレシピはもちろん、その背景にあるタイの食文化や生活について、そして番組の最後におまけとして、楽しく役立つ簡単なタイ語のフレーズも少しだけご紹介していきますね。どうぞ、安心して、タイの食文化の旅に出かけましょう!
記念すべき第1回目の今日は、タイ料理の中でも特に人気の高いヘルシーで美味しいサラダ、「ヤムウンセン」をテーマにお届けします。
ヤムウンセンは「温かいまま」食べるのがタイ流!その文化と理由
ヤムウンセンといえば、日本では「タイ風春雨サラダ」として、冷たいサラダのイメージが強いかもしれませんね。もちろん、冷やして食べても美味しいのですが…
実はタイでは、ヤムウンセンは「温かいまま」食べるのが一般的なんです!春雨も、お肉やエビも、調理してすぐに、まだ温かいうちにタレと和えて、そのままいただくのがタイ流の「ヤムウンセン」。なぜかというと、温かいうちに和えることで、春雨がタレの旨味をしっかり吸い込み、よりもちもちとした、最高の食感と風味が楽しめるからです。
時間が経って冷めてしまうと、春雨が水分を吸って伸びてしまったり、味がぼやけてしまったりすることも。これが、タイ人が「美味しい!」と感じるヤムウンセンの秘訣なんですよ。
初めての方は少し驚かれるかもしれませんが、ぜひ一度、出来立ての温かいヤムウンセンを試してみてください。きっと新しい美味しさに出会えるはずです!
皆さんは、出来立ての温かいヤムウンセンと、少し冷やしたヤムウンセン、どちらがお好みですか?ぜひ、食べ比べてみて、ご自身の「お気に入り」を見つけてくださいね!
ヤムウンセンの 材料と 作り方
それでは、本場のヤムウンセンの材料と作り方をご紹介します。今日のレシピは2人分です。
材料(2人分)
- 春雨:水で戻して、食べやすい長さに切ったもの100g。(乾燥状態だと40g〜50gが目安)
- 豚ひき肉:100g
- エビ:殻をむいて、背わたを取ったもの10尾
- にんじん:1/2本(細い千切り)
- トマト:1個(くし切りか一口大)
- 玉ねぎ:1/2個(薄切り)
- セロリまたはパクチー:お好みで適量(ざく切り)
- ローストピーナッツ:大さじ1
あえだれの 材料
- ライム汁:大さじ3
- ナンプラー:大さじ2
- 砂糖またはパームシュガー:小さじ1/4(甘さはお好みで調整)
- にんにくの甘酢漬け(みじん切り):小さじ1/4(※なければ、おろしにんにく小さじ1/4に酢少量で代用可)
- 唐辛子(プリッキーヌなど):輪切り1〜3本(辛さはお好みで調整)
必要な 調理器具
- 鍋、フライパン、大きめのボウル、包丁とまな板、ザル、計量スプーン、ヘラやターナー
作り方
下準備
- 春雨は水に浸して戻し、食べやすい長さに切る。(ハサミを使うと便利です。)
- にんじんは千切り、玉ねぎは薄切り、トマトはくし切りか一口大、セロリまたはパクチーはざく切りにする。
- エビは殻をむき、背わたを取る。(爪楊枝や竹串を使い、お腹のほうからそっと引き出すと簡単に取れます。)
- にんにくの甘酢漬け(または生にんにく)は細かくみじん切りに。唐辛子も輪切りにする。(辛さが苦手な場合は、種を取り除くとマイルドになります。)
調理と和える
- フライパンに油を少量ひき、豚ひき肉を炒める。色が変わって火が通ったら、皿に取り出す。
- エビは熱湯でサッと茹でるか、ひき肉を炒めた後のフライパンで色が変わるまで炒める。火が通ったら、皿に取り出す。
- 春雨を熱湯で1〜2分茹でて透明になったら、すぐにザルにあげて水気をしっかり切る。水で締めないこと。
- 大きなボウルに、ライム汁、ナンプラー、砂糖、みじん切りにしたにんにくの甘酢漬け、輪切りにした唐辛子を入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせる。味見をして、好みに合わせて甘さや酸っぱさ、辛さを調整する。
- あえだれのボウルに、炒めた豚ひき肉、火を通したエビ、茹でたての春雨、にんじん、玉ねぎ、トマトをすべて入れる。
- ヘラやスプーン2本を使い、春雨が崩れないように全体を優しく混ぜ合わせる。
- 最後にセロリまたはパクチーを加えてサッと混ぜ合わせたら完成。
盛り付け
出来上がったヤムウンセンを器に盛り付け、ローストピーナッツを上からパラパラと散らす。香ばしさとカリカリした食感が、ヤムウンセンの美味しさをさらに引き立てます。
タイの 食文化 の ポイント
タイの食事は、一人で食べるというよりは、大勢で色々な料理を「分け合う」のが基本なんです。たくさんの料理が並ぶ「สำรับ」(サムラップ / Samrap – 大皿料理)と呼ばれるスタイルは、家族や友人との絆を深める、とても温かい習慣なんですよ。今日のヤムウンセンも、ぜひご家族や友人と一緒に分け合って、会話を楽しみながら召し上がってみてくださいね。
おまけの タイ語タイム!お役立ち フレーズ
ポッドキャストの最後でもご紹介した、タイ料理をさらに楽しむための、そしてタイへの旅行で役立つタイ語フレーズをここにまとめました!
- 1. 美味しい!
- タイ語: อร่อย!
- カタカナ読み: アローイ! (A-roi!)
タイ料理を食べた時に「美味しい!」と思ったら、ぜひ使ってみてくださいね。笑顔で言うと、タイ人はとっても喜びますよ!
- 2. 辛い!/辛くないです
- タイ語(辛い!): เผ็ด!
- カタカナ読み: ペッ! (Ped!)
- タイ語(辛くないです): ไม่เผ็ดค่ะ/ครับ
- カタカナ読み: マイ ペッ カー/クラップ (Mai Pet Kha/Krap)
辛いのが苦手で「辛くないのが欲しい」と伝えたい時は、「マイ ペッ カー/クラップ」と言ってくださいね。女性は「カー」、男性は「クラップ」ですよ。
- 3. 味見をする
- タイ語: ชิม
- カタカナ読み: チム (Chim)
料理を作る時や味見をする時に使える言葉です。ぜひ覚えて使ってみてください。
- 4. ありがとう
- タイ語: ขอบคุณค่ะ/ครับ
- カタカナ読み: コップ クン カー/クラップ (Khop Khun Kha/Krap)
感謝の気持ちを伝える大切な言葉です。笑顔で言ってみてくださいね!
このエピソードは、ポッドキャストでも詳しくお話しています!ぜひお聞きくださいね。
『ミャオのおいしいタイ語キッチン』エピソード1を聴く
コップン カー!(どうも ありがとうございました!)